苦戦
- 8/14日曜
- レース
- 2年前のIMジャパンと同じに一睡もできずに朝食時間になる。
- TTA岩田コーチのご指導で、「全てを受け入れてしまうのがよい。」との言葉を思い出し気を取り直す。
- 薄暗い中、レース会場まで向かう時間を苦痛と感じるようになったのは何時からか?ワクワクとした時もあったのに。
- 日本にいる時に考えた、このレースの目的は頭の中から完全に消えていた。
- レース会場
- はたして自分は本当にこれからレースをするのか?不安、期待、希望...何も感じなくなってしまう。
- ほぼ知能指数ゼロのまま、受付、ナンバリング、空気入れ..と身体が覚えていることを実行する。
- スイム
- スイムは最終グループでスタートだ。
- シーポ田中社長をみつけ、作戦を教えていただくも、完全に弱気な私には?
- 何も聞こえない中?田中社長が飛び込んだので、つられて左端最前列よりスタートする。
- 最初からライバル?である田中社長についていく気持ちはナク、泳ぎながら「弱虫め弱虫め..」と考える。
- バトルはなく、マナー?はかなり良いと思うも、タブン、私の泳いでいるあたりは「スイム苦手組」であるのでソウなったのであろう。
- スイムコースは、最初に大きなウエイクボード用の池を約600mを折り返す1200m、次に小さな池350mを折り返す700m。
- 大きな池の折り返しまでが非常に長く感じる。スイムは遅くても楽しめるグライまではキチンと練習しなければと反省する。
- 大きな池の透明度は自分の手が何とか見える程度、小さな池は全く見えず最悪の水質?それにクサイ。
- 何故か小さな池の水を何回か飲んでしまう。
- 大きな池と小さな池とは約100mnぐらい離れていて、観衆の中を移動のために走る。
- 応援はホトンド、いや、全く聞こえない。
- 内輪応援団がハンドしてきたのに気付き..「アー俺はレースをしているのだ。ガンバラナケレバ!」とやっとで目が覚める。
- 小さな池では息が上がらない程度まで本気で泳ぐ?いだつもり。
- スイムをどうにか終え、バイクへ向かう。
- バイク
- トランジットへ向かう中、念入りにすませたハズではあったが、自然が呼んでトイレを探すもみつからない。
- 仕方ないので(小)のみ...して済ませる。
- 走り始めてナゼカ非常に調子は良く脚がよく回る。
- バイクはおさえて、決して踏まない様にとの作戦を思い出しリラックスを心がける。
- 道路の状態はオヨソ大井の悪い道がエネエンと続くカンジ。
- 空気圧を下げ、ラテックスチューブにしたのは良かった。
- 今回から、チューブラーに疑問を持ち、重くてもヨイと思い、シマノC50クリンチャーにした。
- 大井での試走では感じなかった35km/h以上での伸びは期待以上である。
- 今回のコースのような90km程度のスピードコースではクリンチャーの方がよいと実感する。
- 走行抵抗の少なさはチューブラーより明らかに上であると思う。
- 180km級では乗りごごちが良いチューブラーが良いと思う。
- テクニカルな所はほとんどなく、最高でも5%程度のアップダウンが10か所程ある完全なスピードコース。
- 走り始めてスグニ大雨になる。サングラスは普段からしない主義なので、下りは前が全く見えないのでヌカレ、平地と上りでヌキカエスというパターンで行く。
- 丁度、センターラインのあたりに亀裂があり、何回かコケそうになり、道路をふさぐ前走車を抜くのが非常に危なくストレスを感じ、加速と減速の繰り返しがモッタイナイ。
- マーシャルはタクサンいたが?私が走っているあたりは完全にノーチェック。
- スイム最終グループでありタイムも遅いのでタダタダ抜いていく。
- 誰にも抜かれなかったレースはこれが初めて?...遅い位置の中で走っているせいだとワカッテいるが、何故かカンチガイをして速くなったと思ってしまう。
- どうしても発生するドラエモン集団の先頭で走り通すのは快感!
- この亜熱帯の地で!信じられないことに寒さがコタエル。
- 下りと大雨で腹が冷え、地元選手と走り連れションを数回...トイレに1回、野??を数回する。
- トイレは前走者が汚く使用したか?ガマンして使用するがスッパイものが口までもこみ上げツライ
- バイクでは吐き気とハライタが交互におそう。しかし、脚は良く回り調子が良い。
- バイクはマッタク脚にこないまま終える。ガーミンではコースは約88.9km。
- ヤッパ、回すのが基本だなぁ。
- 記録ではアベ31.5km/h程度であったが、ガーミンの示したアベ数値には満足した。
- ラン
- この腹の状態で走るのはドコカで恥ずかしい思いをすると考えてすぐにトイレへ急行する。
- バイクのあまりの調子良さにモシカシタラ、ランデガンバレバ、ケッコウ、ランハレンシュウシタカラ、入賞できるのでは?と一瞬カンチガイをする。
- ガーミンのペースが6分/kmを上まわらない様に走り始める。
- しかし、ランシューズは大雨でグチョグチョに濡れていて、思うようにピッチが上がらない。
- さらに、思った以上に脚にきていて、アレダケ研究したフォームが上手くトレナイ。
- ランコースは広大な稲田の中を行く。途中に小さな集落が数箇所あり、応援がうれしい。
- コース脇には子供たちが並ぶ。ウレシイのでほぼ全員とハンドする。
- 何回か?...「お父さんガンバッテー」などと日本語の応援が飛ぶ!...この田舎でも日本語がわかる=日本にいたフィリピン人はたくさんいる。
- 注意。フィリピンでは日本語ならわからないと思い悪口などを話すのはカナリまずいです。
- 走りは最低であった。いわゆるブレーキをかけながらバタバタとした走りしかできない。
- 途中でトップ選手たちとすれ違う。無音で飛ぶように走っている。顔は前方しか見ていない。
- 何箇所めかの集落で、どうしても腹痛がガマンできず、尋ねるも言葉が通じず、ジャエスチャーで伝えるも...限界にきてしまった。
- 集落の脇に駆け込み...
- ハポン..ウンタラカンタラ..げらげらと笑われる。
- たぶん、次回のレースで日本人とわかると、私のせいで笑われてしまうであろう。
- 用足し後に力が一気にぬける。
- 何故であろう?と考えると...アリャー補給をしていなかった!と気づく。
- バイク中は吐き気で補給食を一切とれていなかったことに今さら気づく。
- しかしながらガーミンは5分/km台をさしているのでガンバル。
- 約12km地点からの4kmは石畳?あぜ道を走る。路面はエクステラ状態。
- トップ選手たちのランの記録がよくなかったのは、この道のせいか?
- ヒールストライカーの私は、イヤデモ、この道ではフォアフットになってしまう。
- 悪路の途中から左脚に痛みが走る。
- 残りはどうガンバッテもガーミンは9分/km台。
- 終わったと思った。初めてのリタイアをするべきか?などまでも考えるが、IMジャパンはモット痛かったのを思い出しヤメル。
- 大きなケガにならないように気をつけてヨロヨロと走る。
- このあたりから日が照りつけてくる。暑さはガマンできても脚がいたくてツライ。
- 練習仲間のこと...イロイロと考えながら走る。
- あと1kmでゴール!アア!完走できそうだと安堵する。
- ゴールが見えたきた!と思ったら、横をゼッケンNOが近い、背の高いヨーロッパ人が抜いていった。
- コレハマズイと思い、息と足音を殺して後ろにピッタリと付く。
- ゴール前50mからダッシュ!
- 大人気なく抜く!ヨーロッパの人ごめんなさい。
- ゴール!
- 応援団が喜んでくれた。
- レース